災害ボランティア


【報告】災害ボランティア講演会を実施しました。

 

令和6年1月11日(木)、鳩山町ふれあいセンター3階にて、NPO法人 チーム東松山 代表理事 松本浩一氏を講師としてお招きし、災害ボランティア講演会を開催しました。

松本氏は東日本大震災における災害復興支援から現在の活動を続けていて、過去の災害にまつわる多くの実体験を踏まえながら、災害ボランティアの現状や、自助・互助・共助・公助の支え合いが重要であることを教えて下さいました。

実際に現場に出ている方の話は心に響くものがあり、災害の悲惨さやそれに対して、過去の経験やさまざまな民間団体や行政、ボランティアさんと、いかに災害があった際に対応していけばよいか、強く考えさせられる機会となりました。

講演会終了後の参加者からの感想でも、「大変参考になった」「令和6年能登半島地震のこともあり、考えさせられる良い機会になった」「共助や互助の大切さがわかった」等の声がありました。

今回の講演会を始め、今後も災害ボランティアに関する講演会等を企画していきます。また、災害時の担い手となる災害ボランティアも随時募集しておりますので、ご関心のある方は社協までお声がけください。



災害ボランティア活動を考えている皆さんへ

 

被災地支援のボランティアは、被災地からのニーズに沿った活動を行うことが重要です。

また、十分に準備してから活動に臨み、被災者に負担をかけることのないように注意しましょう。

そのためには、まず被災地に行く前に正確な情報の収集が必要です。

災害が発生したら、すぐにでも被災地へ駆け付けたいという思いがあるかもしれませんが、行く前に被災地の状況を確認することが重要です。

「とりあえず現地へ行こう」と行ってみても、現地ではボランティアの受け入れ体制が整っていない場合があります。力を発揮できないばかりか災害復旧作業の妨げになることもあります。ニーズは、災害や被災地によって異なりますので、ボランティア活動を支援・推進している埼玉県社会福祉協議会などのウェブサイトで最新の情報を必ず確認してください。

なお、被災地の自治体へ直接電話をすることは避けましょう。職員の方は様々な緊急対応を行っているため、電話での問い合わせへの対応に時間を割かなければならなくなり、手が回らなくなってしまう可能性があります。

 

活動を始めるにあたって

 

≪災害ボランティアの基本的な留意事項≫

 

(1)自分のことは自分で守る 

食事や飲料水、住居に困っているのは被災者です。被災者に迷惑をかけては、なんのためにボランティアに行ったのかわからなくなります。健康管理は言うまでもなく、食事や宿泊場所の確保、帰省時の交通費、 貴重品の管理など、自分のことは自分で完結してください。また、ボランティア活動保険にも事前に入っておいてください。

(2)被災者の立場に立った活動をする 

混乱している被災者の心をかき乱すような態度は好ましくありません。挨拶や言葉遣いなど、基本的なことを大切にしてください。ボランティアは被災者に「やってあげる」のではなく、「お手伝いさせていただく」 の気持ちで活動することが大切です。

(3)自分で考えて行動しよう 

誰かの指示を待っているのではなく、自分で考えて集団行動のルールを守り行動する。周囲の様子をよく見て、今、自分ができることをやってみてください。

(4)集団行動のルールを守る 

災害ボランティア活動はグループでの活動です。勝手な判断をするのはやめ、問題が起きたらグループで相談して解決するか、それでもだめな場合は災害ボランティア本部に相談してください。 

(5)断る勇気を持つ 

気持ちが先走り、できないことまで安請け合いするのはやめてください。支援できないこと、安全確保が難しく危険な場合には、できないことはできないと断る勇気も必要です。 

(6)思い込みをなくす 

勝手な思い込みは被災者との心のすれ違いを生むこともある。また「自分がやらなければ!」といった気負い過ぎも、被災者にとっては大きなお世話になる場合もあります。「何をやるべきか」「何が求められているか」をしっかり理解し、役に立つ活動を心がけましょう。 

(7)地域住民の自立を支援する 

被災者とボランティアは復興に向けて「協力する」関係である。やり過ぎて被災者の自立を遅らせることのないように、気を付けることが重要です。 

(8)その他留意点 

①家族の理解のもとで参加することを心がける。 

②支援は、受ける人々の人種、性別、信条あるいは国籍などに関係なく、いかなる差別もなく行われなければならない。 

③活動中に知り得た被災者のプライバシーは保護しなければならない。 

 

 

 

≪活動するための準備≫

 

(1)正確な情報を事前に入手 

ホームページや報道などでボランティア募集の状況について、随時情報を入手する。「とりあえず 現地に行ってみる」ことは避ける。交通手段はどうなっているか、持っていくものがあるか、注意することは何かなどを確認する。

(2)でかける時の準備 

・近くの社会福祉協議会でボランティア活動保険に入る。 

・持ち物や昼食、飲み物など必要なものを用意し、帰宅時の計画も立てた上で、活動が

できるように健康管理をする。 

(3)現地への出発 

災害現場では予測不可能な事態が発生することがあるので、無理な旅程はやめる。余裕を持って行動 する。基本的には公共交通機関を利用する。やむを得ず自家用車を使用する場合には、事前に駐車場の確認、確保が必要である。 

(4)現地到着 

個人で活動をせずに、市災害ボランティア本部で受付する。被災地は復旧・復興活動に忙しく、市災 害ボランティア本部も日々の大変な活動の中で、十分にボランティアを受け入れる準備が整わない場合も有りうる。十分に理解した上で、指示に従うことが重要である。

 

 

社協では、万が一の災害に備え、災害発生時に迅速かつ効果的に救援活動を実施できるように、「災害ボランティア」の事前登録者・団体を募集しています。

 

〇登録対象:

①本会と連携しながら活動する意思がある方。

②自発的な意思で災害ボランティアを希望する15歳以上の個人または団体。(個人については鳩山町内にて在住・在勤・在学の方のみ。また、未成年者は保護者の同意が必要です。)

 

※救援活動を行う際は、ボランティア活動保険にご加入いただき、保険の費用についてはご自身で負担していただきます。

 

〇登録方法:

「鳩山町災害ボランティア登録用紙」に必要事項を記入し、鳩山町ボランティアセンター窓口に提出してください。登録用紙は、下記のファイルよりダウンロードできます。


ダウンロード
鳩山町災害ボランティア登録用紙(個人)
saigaiv-touroku1.pdf
PDFファイル 113.5 KB
ダウンロード
鳩山町災害ボランティア登録用紙(団体)
saigaiv-touroku2.pdf
PDFファイル 116.9 KB


※以下に、災害ボランティアをする上での基本的な留意点について記載いたしましたので、ご一読ください。なお、実際の支援や、それに伴う準備については、災害の内容により異なりますので、正確な情報を収集し、臨機応変な対応をしましょう。

≪服装・持ち物≫

服装や携行品は、災害の種類や規模、ボランティア活動を行う時期によって異なります。 

基本的なものを紹介します。 

 

服 装 

・ケガ防止のための長袖、長ズボン 

※吸湿性、通気性が高く、汚れてもいい、動きやすい服装 

※防寒と通気性の良い素材の物を用意すること 

 

長ぐつ 

・長ぐつを長時間履いていると、くつ擦れを起こしやすいので、 厚手の靴下とセットで用意しておくとよいです。 状況によっては、つま先を保護した安全底長靴が必要な場合があります。

 

ゴム手袋

・ガラス等を扱う時があります。薄い物ではなく、滑り止めのついた手首まで隠れる程度の長さのものがよいです。併せて軍手も準備しておくとよいでしょう。

 

帽子 又は ヘルメット

・直射日光を避け、熱中症対策としても必要です 。

 

マスク 

・粉塵を吸い込まないようにするためです。 活性炭入りの防塵マスクなどなら、泥や消毒剤の臭い消しにも役立ちます。 

 

食料品

・自分で昼ごはんを用意する(腐りにくいもの)

・飲料水(夏なら 2~3ℓ) →塩分が入ったスポーツドリンクなどが最適 

・非常食(飴、チョコレート、クッキーなど) 

 

生活品

 ・タオル(数枚あると便利) 

・薬、救急用品(目薬、うがい薬、傷薬、痛み止め、ガーゼ、テープなど) 

 

携行品 

・雨合羽・・・丸洗いできるカッパの上下が便利です。 下半身が特に汚れるので、コートタイプものは適していません。

・ゴーグル・・・側溝掃除などの活動では、柔らかい泥が目に入ることがあります。コンタクト着用者や目の弱い方は、作業用ゴーグルを用意したほうが良いでしょう。

 

その他 

・着替え(活動が終わったら着替えるため) 

・名札(身分証明書)

 

※ 災害の種類、気候、活動先により必要なものを追加する必要があります。 

※ これらは3日程度の活動を想定した装備なので被災地の状況や季節によって内容を変更してください。